昨年末に、桂離宮の見学を申し込みました。
海外の建築を巡礼することは多いのですが、ふと、すぐ近くにある京都の名建築を、日常の延長として見学してみたいと思ったのがきっかけです。
今回の見学は朝9時から。家から車で30分ほどの距離なので、通勤時間帯に出発し、1時間の見学を終えたあと、そのまま桂離宮から10分ほどの嵐山の現場へ向かいます。名建築や名庭が、特別な「目的地」ではなく、生活の中に入り込んでくる。そんな時間の使い方も、なかなか楽しいものではないでしょうか。
さて、桂離宮は17世紀初頭、江戸時代初期に、皇族である八条宮家の別邸として創建された建築群と回遊式庭園から成ります。ドイツの建築家ブルーノ・タウトによって世界に紹介され、20世紀初頭のモダニズム建築家たちに大きな影響を与えたことでも知られています。
見学はガイドの方が付き、きっちり1時間のコースです。建築や庭を味わいながら、合間に写真も撮っていると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
その中で、自分はいったい何を見ていたのだろうか。帰ってから写真を見返し、トリミングをしてみることで、自分の直感的な興味をあらためて確かめることができます。
回遊式庭園の中心には、有名な書院があり、その周囲に四つの茶室が、それぞれ距離を保ちながら配置されています。書院とはまったく異なる趣をもつ茶室は、海や池、田園風景に佇む田舎家のようにも感じられます。かつてはこれらを船で巡り、池の周囲に茶店や酒店、飯店が設けられていたと想像すると、その時間の贅沢さに、思わずため息が出ます。
写真はあくまで個人的な視点で撮っているため、桂離宮の案内になるものではありませんが、今回は建築と庭、そして自然が溶け合う瞬間に、特に心が引き寄せられているようです。
来週は修学院離宮を訪れる予定です。
そうこうしているうちに、この文章を書きながら、プレゼンテーションの時間が近づいてきました。












