韓国の伝統建築を巡る旅-2

2025.10.17

2025年10月16日・17日

15日、無事に展覧会の設営を終え、夜はレミングハウスの皆さんとサムギョプサルへ。
今の仲間に加え、恩師や元同僚、後輩など、お世話になった方々との食事はやはり特別だ。
話に花が咲き、笑い声が絶えず、気づけばすっかりご馳走になってしまった。

3日目 水原・韓国民俗村

これで三度目となる韓国民俗村。
これまでは一月や二月、極寒の季節に訪れていたため、静まり返った村をゆっくりと歩く印象が残っていた。
ところが今回は秋。空は高く、遠足日和。観光バスが次々と駐車場に入り、遠足の子どもたちの賑やかな声が響く。彼らに混ざっての入場となった。

三度目ともなると、自然と“お気に入りの民家”ができてくる。
なかでも心惹かれるのは、鬱陵島(ウルルンド)の民家だ。雪が多く、強風が吹き荒れる地域ゆえに、家の構造も独特である。
丸太を「井」の字のように組んで小屋をつくり、その外側にススキで編んだ「ウデギ」という壁を設ける。台所の焚き口から生まれる暖気が、このウデギと塀のあいだを通り抜け、家全体をやわらかく包み込む。まるで自然の理を借りた暖房装置のようだ。
季節によって外壁を替えるという工夫もあり、その知恵の豊かさに想像がふくらむ。ついついこの家の前で時間を忘れてしまう。

何度訪れても、共に歩く人が違えば、見える景色も変わる。
仲間たちの視点から新たな気づきをもらいながら、この日も一日のほとんどを民俗村で過ごした。

4日目 扶余(プヨ)へ

この日からは貸切バスに観光ガイドさんが加わり、旅は少し様相が変わる。
ソウルから南へ約三時間、扶余(プヨ)という街を目指す。ここは、かつて百済の都が置かれ、仏教文化が花開いた場所だ。

最初に訪れたのは「百済文化団地」。
百済時代の建築や階層ごとの住居を再現したテーマパークのような場所だが、前日に民俗村を訪れていたこともあり、どこか演出の整いすぎた印象を受ける。

その後、定林寺跡を巡り、世界遺産にも登録されている村・河回村(ハフェマウル)へと向かう。
旅のハイライトの河回村。どんな暮らしのかたちが待っているのか――そんな期待を胸に、河回村へと向かった。