沖縄-1 「中村家住宅」

2015.03.07

2015-03-07

3月3日から5日まで建築研修旅行として沖縄に行って来ました。

沖縄は、大学1年生(17年前)の春休みに2週間程旅をして以来、2度目の訪問です。

その時は、象設計集団の大竹氏の著書を読んで、名護市庁舎がどうしても

見たくなり、本を読んだ次の日、大阪南港よりフェリーで35時間も掛けて那覇に行きました。

目的の名護市庁舎を見学、時間があり余っていたので、

その時は宮古島、石垣島、西表島まで渡りました。

フェリーで行くのが一番安いと思って行ったのですが、実は学割を使って

飛行機で行った方が安かったというオチがありました。

 

今回は、もちろん飛行機です。

まずは、北中城にある「中村家住宅」について

中村家は約280年前の琉球王朝時代に建てられた上層農家の建築で、

沖縄住居建築の特色を全て兼ね備えた住宅です。

美しい石塀、そしてヒンプンと呼ばれる屋敷内に入る正面の壁。

ヒンプンは風除け、魔除けの意味がありますが、プラバシーを守りながら

内と外をうまく繋げる効果があります。

有名な住宅なので、見所はたくさんの方が紹介されていますが、

この住宅で一番惹き込まれた空間は、ダイニング空間でした。

天井が低く抑えられ、座の生活では大変落ち着きます。また3方にうまく空間を広げているので

窮屈な感じは全くないです。かまどが台所からダイニングの

空間に浸食している感じが素晴らしかったです。

泡盛を飲みながら、この空間での楽しい食事が容易に想像出来ます。

 

気候に合わせて、空間を使い分けて住んでいたようです。

北側部屋はひんやりしております。

軒を支える柱

製材された材木では無く、自然木に近く、場所に寄っては枝分かれした柱も

使われております。

建物の内部は製材された材木、外部に行くにつれて自然な形の木を使い

うまく庭を部屋に繋げていることに遊び心を感じます。