ルヌガンガ 1948~1998
バワの理想郷であり、建築家としての原点の地。ルヌガンガは、元は朽ち果てたゴム農園、それを兄の勧めでまだ建築家で無かった、法律家としてイギリス留学から帰国した際にバワが購入した土地です。
この裕福な身分と、広大な土地に建つ週末住宅を持つ建築家といえば、アメリカのフィリップ・ジョンソンが思い起こされます。ジョンソンの週末住宅には、建築家中村好文さんに、事務所研修旅行で連れて行ってもらったことがあり、贅沢にその場所でワインと昼食を頂いたことがありました。実は今回も、ルヌガンガ・ガーデンツアーの後、中心となるコロニアル調の建物ザ・ハウスで、バワがいた当時と同じ料理人が作っているという噂のランチを、スタッフや友人と共に頂きました。
少しお酒も入り、ゆったりとした気持ちで観る建築は、バワがクライアントや友人たちと過ごした贅沢な気分を感じさせてくれました。
バワは平日は、コロンボのNo.11(自宅兼事務所)で過ごし、週末にはルヌガンガで過ごしていたと言います。ただ、ヌルガンガにもアトリエがあり、生活と仕事をうまく共存させていたのを感じられます。