2018-09-10
左官作業のお手伝い
町家の土壁中塗り作業に声を掛けて頂き、スタッフと共に壁塗りに行ってきました。
今までは、既製品の左官材料をプラスターボードの上に、薄塗り(2~3mm)で塗ってきましたが、
作業後、非常に手が荒れるといったことが気になっておりました。
特に既に練ってある材料は強く、
人によっては一ヶ月近く手荒れが治らない方もいらっしゃいました。
そんなことを言っておきながら、今回も手袋の準備を忘れ、素手で塗っておりましたが、
全く手荒れが無く、服の汚れも簡単にとれるとびっくり。
そんなことから土壁に徐々に魅了され、土壁について少し調べてみました。
土はセメントや石膏と違い、素材を焼成することなく掘り出すだけで使える天然素材。
場所によって品質の善し悪しはありますが、上塗り以外(下塗り、中塗り)で使用した土は
再生できるといった魅力もあります。
といろいろ調べていくと、土は化学反応を起こして硬化するのでは無く、水分蒸発に伴う
分子間引力によって硬化することが分かって来ました。
ここで大事なのが、塗る時に下地の土に充分な水打ちをすることだそうです。表面を柔らかく
泥状にして、その中に壁土を食い込ませるように塗りこむそうです。
これを今更勉強して、今回の水打ちが少なかったことを反省しております。結構厚く塗ったので
剥離しないか心配になってきました。
この場を借りて、お詫びしておきます。次回はその辺りを頭に入れて塗りたいと思っております。