2017-03-11
築年数がかなり経過している民家や町家は、無理してでも残す事を選択して、
活用する事で、次の世代に価値ある建築や街並みを残せることになると思っていますが、
築年数が20年~30年くらいだと、判断が難しくなります。
大改修になると、予算は新築工事に近くなってくるので、価値を見いだせるかが
分かれ目となってきます。
現在行っている改修工事では、元の部屋数が多い建物を、リビングを中心にしてどのように
各部屋を繋げていけるかが、鍵になると思って進めております。
現場が進み、床・壁・天井が出来て来ると、この空間構成は改修工事でしか
出来ないものだなと強く思います。偶発的に少し合理性を欠いた遊びの空間が発生する
こともその要素の一つです。古い建物と対話をしながら、丁寧に答えを出していきたいと
思っております。
施工:ツキデ工務店