Note
改修前のお店は、住宅設計の名人である建築家の設計であった。
円卓とテーブル席中心のお店から、日本料理のようなカウンター席のみのスタイルへ変更。
熟練の料理人が目の前で繰り広げる中華料理の世界は、舞台を観る様な迫力がある。そのため建築はシンプルで、包容力のある形が求められるように感じた。緩やかなカーブを描く天井は、以前の下地形状を利用し、切り取った端部に、エアコン、間接照明の設備を仕込んだ。カウンターの栗材はシンプルな空間の中で際立つように、自然の造形を活かし、客席に揺らぎをもたらした。また、細長い店舗形状を活かし、店内、土間空間、エントランス、岡崎の疎水への眺望と、空間の連続性を感じさせる配置で外部を取り込む設計としている。