Note
築年数不明の京町家の改修工事。町家では珍しく内部が解体されたスケルトン状態からのスタート。生活感が取り除かれた空間に、1階には中庭、2階には下地の板が残されたのみの状態であった。用途は、朝ごはんと外国の方に向けた料理教室。周りにゲストハウスが増え続ける中、朝食の需要に応えるという要望であった。
オープンキッチンにカウンター席、そして中庭。エントランススペースを吹き抜けにし、窓際にテーブル席を配置した。窓とベンチが一体となるようなデザインで、窓際の席からオモテを歩く人々を感じ、オモテからは店内の景色が見える、ウチとオモテが繋がる空間装置とした。エントランスに配置したらせん階段を昇った2階は、既存板を利用した広いテーブル席とした。