Note
琵琶湖のほとり、元々はクライアントの親戚が住まわれていた思い出の詰まった敷地。クライアントから、子供の頃に従兄弟と共に宿泊し、琵琶湖で遊んだ思い出など、こちらも物語に引き込まれる話をたくさんして頂いた。
敷地から畑を通り琵琶湖へと抜ける小道が非常に魅力的で、このラインを建築に取り組むことから設計を始めた。
クライアントは彦根で、丁寧にシャツを作られているコミューンさん。デザイン、製作、販売まで全てを行われている。
1階を店舗とアトリエ、2階を住居とする計画。1階の店舗は、琵琶湖への小道の延長上にエントランスを設け、店舗、アトリエ、庭、そして畑の小道を通して琵琶湖を感じられるように配置し、琵琶湖を空間に取り込む。2階の居室は、琵琶湖側に面して大きな開口を設け、日々移ろう琵琶湖を楽しめる空間としている。
現場に通う中で琵琶湖の美しさに何度も驚かされた。美しいものを感じながらモノづくりされる日々に興味がつきない。