Note
敷地面積は約100坪、間口13m奥行26m南北に長い整形地である。用途地域が敷地の中で変わり、近隣商業地域と住居地域がちょうど混じり合う敷地の特性を持つ。
用途は住居とスタジオ機能を持つ音楽室、そしてゲストルーム。
京都の名跡に近いものの、ビルと古い民家に囲われている為、外部から景色を取り入れるより、立体的な庭を配置し、それを中心に空間を構成することを考えた。SOLSOによってデザインされたこの中庭は、全ての居室に面しており、それぞれの眺めを深く考察し、個性を持った景色を作り出している。
音楽室は、防音に配慮し、閉塞的になりがちな空間を開放的に、そして特徴的な屋根を構成するトラスの架構は構造家の下山聡氏と共にデザインを行い、ヤマサキ建築事務所の監督、大野棟梁の知恵や技術によってこの住宅の大きな見所となった。