吉田隆人

吉田隆人

Takato Yoshida

ikken設計室、ikken Labo代表
一級建築士

1977年、京都市生まれ、身長1818mm(一間)。
3人兄弟の中間子。近くの田圃と川が日々の遊び場、小学校の低学年までは、同じプランの2軒の建物をくっつけた家で育つ、小さな住宅に2つの階段、偶然出来た行き止まりの無い動線が非常に楽しい家であった。 小学生の頃、通っていた絵画教室の洋館が印象に残っている。吹き抜けのあるアトリエ、大木のある庭に面した薄暗いダイニングルーム、美大を目指す学生さんの描くデッサン、画家の暮らしぶりや芸術というものに憧れを持つようになる。

高校2年の夏休みに、たまたまテレビで放映されていた、建築家フランク・ロイド・ライトの住宅に感動し、建築を志す、浪人して日本大学理工学部建築学科に入学。大学の設計課題で、人生で初めてのめり込めるものに出会う。家具工房の山中とは、大学1年時からの友人、2001年卒業。

卒業後は大手設計事務所でのアルバイトやアトリエ事務所に勤務しながら、たくさんの設計ワークショップに参加。2002年イーストロンドン大学のマスターコースに入学、実際に作ることを大切にし、建築の本質を考える教育に、日々悩みながらも大きな感銘を受ける。(設計室の的場とはマスターコースの同級生)、休みがあればヨーロッパの建築を観て回った。ただ根本的に英語が苦手だったこともあり、卒業後はロンドンでの就職を諦め、東京にて建築家ユニット、Ka+テレデザインにて一年勤務。実務と共にたくさんのコンペに参加し、設計事務所の厳しさを知る。

その頃、憧れの建築家である中村好文氏と出会い、実際にものづくりをしている現場、工務店(クリエイトA)での修行を勧められる。感銘を受けたロンドンでの教育と重なり、2年近く、レミングハウスの物件にて設計と施工の両方を担当。朝から現場に行き、夜は設計という濃密な時間を過ごす。工務店と職人との関係、見積から支払まで多くのことを学ぶ。2006~13年 レミングハウス勤務。2013年には、同じ歳である京都の家具職人、大西仁に出会い、以後仕事を共にする。中村氏から常々、同世代の家具職人と一緒に仕事をし、共に育っていくことの大切さを伝えられる。その思想を受け継ぎ、さらに考えること、作ることをより近い関係で進めたいと考え、2014年に京都にてikken設計室を設立。同年、ikken家具工房を山中が設立。2020年ikken Labo設立。休日は妻と3人の息子達と琵琶湖に遊びに行く日々。