原田彩央子

原田彩央子

Saoko Harada

ikken設計室 スタッフ

1982年 兵庫県西宮市生まれ
現在は夫と娘と3人で奈良市在住。
中宮寺の半跏思惟像が好き。

歳の離れた姉と2人姉妹でいつも姉の背中を追いかけていました。

理系化学オタクの父と、美術史をひとかじりした母の影響で幼少期から、遊びに行くのは遊園地や公園よりも博物館、美術館、寺社仏閣が多く、身体を動かすことより、観察、収集、制作が好きな子どもだったと思います。買ってもらった顕微鏡で身の回りのものを観察し、ミクロの世界に自分が入っていく感覚が大好きでした。
中学、高校時代は数学と美術が好きで、母の雑誌で見た古民家再生の記事に感動し、将来は建築を仕事にしたいなと思い始めます。

東京での超高層ビルの外装設計、インテリアデザイン事務所などを経て、大阪の設計事務所に就職。商業空間が主な設計施工の事務所で、小さな案件ではありますが、基本設計、積算、実施設計、設計監理、施工管理までをほぼ1人で進めていました。眠れない日々も多かったのですが充実していました。
より良いものを生み出すためには現場や工場との良い関係を築くことが重要であることを、痛感する毎日でした。

しかし、工期も少なく、時間に追われるやり切れなさも感じ、いつかは永く愛される住宅の仕事をしたいと思い始めました。

2013年、友人の誘いもあり、彼女が働いていた奈良のライフスタイルショップの企画部メンバーに入ります。そこで、中村好文氏、山口信博氏、望月通陽氏との協働プロジェクトの担当をし、こんなにも楽しく美しい仕事をする人達がいる…と、彼らの生み出すものや生き方に感銘を受け、また現場の大工さん達の美しく潔い仕事にも感動。

もう一度自分も選ぶ側の立場から生み出す側の立場に戻りたいと思い、約3年の期間続いたプロジェクト完了後、2016年より設計の仕事に戻りました。

フリーランスで知り合いの仕事を手伝ったり、設計事務所の下請けのようなことをしているところを、吉田に誘ってもらい、2021年よりikken設計室の仕事を始め、今に至ります。