中村直美

一級建築士
1974年　京都市生まれ
３人兄妹の長女。
子供の頃は、学校から帰ってくると自宅２階の祖母の部屋に入り浸りました。
編み物や水彩画など、多趣味な祖母が魔法のように色々なものを創り出す様を見たりまねたりして過ごし、
「早くおばあちゃんになりたい」が口癖の小学生でした。

奈良女子大学家政学部住居学科に進学。設計課題が始まると、製図室に寝袋でよく寝泊まりしていました。
時間を忘れてより良いと思えるものを考える楽しさは、今の仕事の楽しさと変わらないなぁと思います。
ゼミの研究調査でパキスタン・ペシャワール旧市街の住宅や、滋賀五個荘町の旧家などの実測をする中で、
年月を経るが故にあらわれる素材の力に魅力を感じるようになっていきました。

卒業後は組織設計事務所やインテリアデザイン事務所で住宅や店舗の設計を学んだ後、建築家の森田一弥氏の事務所へ。
事務所内での設計にとどまらず、現場で様々な職人さん等から多くを学び、共に考えることの楽しさを知る日々でした。
時に施工に加わることも。

結婚出産を経て、京都のローバー都市建築事務所に就職。町家改修や社家改修など貴重な物件も担当させていただいた後、
退社独立。2021年、一級建築士事務所　草木建築室を設立しました。
同年、自宅改修の際にお世話になったヤマサキ建築事務所の山﨑さんに声をかけていいただき、
ikken設計室にプロジェクトスタッフとして参加。現在に至ります。

家族は大工の夫と息子、娘の４人家族。
最近、庭の木に巣箱を取り付けました。どんな鳥がやってくるか楽しみです。