山口健太郎

山口健太郎

Kentaro Yamaguchi

家具職人

木次舎(mokujisha)代表  身長1818㎜
1986年 愛知県生まれ
2009年 京都造形大学 建築学科 卒業
2021年 木次舎 設立

ものづくりとの出会いは物心がついたころ。
よく連れて行ってもらった魚釣りより、ルアー作りに夢中になった幼少期。

ものづくりを意識したのは大学時代。
当時は建築を学びながらも、設計するだけでなく自分の手で最初から最後まで作れる家具製作へ魅かれるように。生活に寄り添いながら、毎日手に触れてもらえるモノを作りたいと、卒業後は家具の道に進みました。

修行時代は木工学校で基礎を学び、効率的かつ量産型の家具製作の技術を習得。
そんな自分の進むべき道を模索している時に、木工家の谷進一郎氏の作品と出会いました。重厚で美しい板を、拭き漆で仕上げた伝統的な家具に魅了され、弟子入りを志願。
ここで使用する材料は、木材のなかでも銘木と呼ばれる稀少な木目の材料で、一枚の板をどのように木取りをすれば木目の表情を最大限に生かせるのか、家具を作る上で一番大切な木を見極める力を学びました。

そして修業中に気づいたことは、モノを作る人に職人タイプと作家タイプがいるなら、自分は職人タイプだということ。図面を形にする、さらに図面では描ききれない考えを汲み取り形にしていく、この感じが好きだし自分の性格にもしっくりくる、どんなものでも形にできる家具職人になろうと決意しました。

修行後は、木の家専門の工務店でオーダー家具の製造に携わるも、
もっと自分が納得できるものづくりをしていきたいと考え、独立を決意。
そんな時に出会ったのがikkenの吉田さんでした。

形にとらわれないものづくり、素材選びから細部まで妥協しない空間づくり、設計から職人まで志の高い仕事ぶりに感銘を受け、2021年から協働で家具製作に携わっています。
現在は造作家具と置き家具の両方を製作していますが、どちらも材料の扱い方や考え方が違い、それぞれに楽しさがあります。
これからさらにどんな注文にも応えられるよう、できるだけ仕事の幅を広げ、素材と用途に適した無理なく自然なモノを作ることが目標です。